田んぼの時間の1年を見る

田んぼの時間が開始2年後の平成19年(2007年)の一年間の活動の変遷を見ることで、基本的な「田んぼの時間」プログラムを概観することができます。

〇その年の参加会員を募る (準備期間)

以下のようなチラシを配布して、且つ、3月15日発行の市報に会員募集を告知しています。



〇第1回 代かき (4月下旬)

1.日時:

2007年4月28日(土) 10時~15時

 

2.場所:

東京学芸大学環境教育実践施設

 

3.参加メンバー:
   
大人  38名
   子ども 34名

<活動内容>

9:30~受付

 

10:00~平井さんの挨拶、スタッフ紹介と今日の作業説明

 

〇午前の作業(希望するグループで)

農作業グループ
数名の大人でくずれて低くなった畦を鍬やじょれんで直し、水路にたまった枯葉のそうじ。
受付直後から参加ニ年目の男の子たちを中心に自主的に田起こしが始まりました。耕す姿もさまになっていて、一年の経験の重さに感動!初めて田起こしをする子ども達の注目を浴びていました。見ることは最大の学びだね!土をふかふかにした後、田んぼに注水。

 

食材集めグループ
食べられる春の野草探しを兼ねて、武部さんのネイチャー講座開講!低学年の子どもやお母さん達が施設内をゆっくり回りながら植物や虫を観察しました。食べられる植物の多さにみんなの目は輝いていました。
【本日の食材】竹の子、茶の葉、柿の葉、ヨモギ、タンポポ、セリ、ハコベ

 

12:00~昼食(野草てんぷら)
てんぷらの揚がる速さにくらべて、子ども達の食べるスピードの速いこと!!!みんな、どんどん大きくなーれ。

 

〇午後の作業
水回しと代かきの後、恒例・子どもどろんこ大会に加え、お父さんのどろんこ大相撲大会も登場!参加者に格闘家の方がいて迫力満点でした!田んぼの神様も大満足ですね。
 
15:00(急な雨であわてて解散)

 

<参加者の感想>

裸足で入る泥の気持ちいいこと!こんな楽しい時間が毎年行われていたなんて…。子どもと一緒に楽しめました。あ、野草探しもとっても為になり楽しめました。(Y・T)


土に向き合う真剣なまなざし
土に向き合う真剣なまなざし
ここに竹の子があるんだよ。へえー!
ここに竹の子があるんだよ。へえー!
戦闘開始その1
戦闘開始その1
のっこった!
のっこった!
ぼくだって真剣!
ぼくだって真剣!
武部さんのネイチャー講座
武部さんのネイチャー講座
戦闘開始その2
戦闘開始その2
水の流れも見とどけます
水の流れも見とどけます
色鮮やかな野草の天ぷら
色鮮やかな野草の天ぷら
はっけよーい
はっけよーい


〇第2回 田植え (5月中旬)

1.日時:

2007年5月19日(土) 10時~15時

 

2.場所:

東京学芸大学環境教育実践施設

 

3.参加メンバー
   
大人  31名
   子ども 29名

<活動内容>

9:30~受付

 

10:00~作業説明

 

〇午前の作業
土のかたまりをレーキや三つ鍬で耕し、仕上げにはしごを引っぱって田んぼ全体を平らにしました。その後、オニギリチーム、オモチチームに分かれて田植え開始!なぜかオモチチームに人気殺到?(食べられると思っていた子がいました)
畝間×株間35㎝の目印を付けたロープ2本に合わせて、北側(うるち)と南側(もち)から同時に植えました。

 

【今年のお米】
もち米(ひめのもち)1600株
うるち米(こしひかり)3200株

 

12:00~昼食
田植えの祝い菓子で今年の農作業の始まりをお祝いします。お米からできている昔懐かしいお菓子をほおばりながら、草花の首飾りや泥団子づくりに熱中していました!

 

〇午後の作業
田植えの続き
大発生!泥団子大会(低学年)
今年は、高学年の子ども達を中心に伝統に習って、畦に大豆を植えてみました。人差し指ほどの穴に大豆を2個。50㎝間隔で植えてゆきます。穴にはモミガラ(お米を包んでいた外側の皮)を注ぎ発芽しやすくしました。採れた大豆で、きな粉や味噌を造りたいと思います。お米と一緒におやつもおかずもつくっていたなんて昔の人はえらい。上手く育ってくれるといいね!
 
15:00解散

 

参加者の感想>
とても楽しかったです。泥の中に入ったときは気持ちのいいものではなく、泣きたくなりましたが、終わる頃にはそれが快感になっていました。(E・S)


いよいよ田植えが始まります…
いよいよ田植えが始まります…
押して軌道修正!
押して軌道修正!
すでに泥だらけだ!
すでに泥だらけだ!
モチ米植えてます
モチ米植えてます
はしごをロープで引いて平らにします
はしごをロープで引いて平らにします
大人も子どももみんな一緒に
大人も子どももみんな一緒に